マーケティング・広報

目次

マーケティング・広報

マーケティングや広報の現場では、

  • 誰に伝えるのか(ターゲット・ペルソナ)
  • 何を伝えるのか(価値・メッセージ)
  • どのように伝えるのか(チャネル・表現)

を整理し、継続的に情報発信していくことが求められます。

一方で、

  • 文章やキャッチコピーに時間がかかる
  • ターゲット像や打ち手の整理がうまくできない
  • レポートや振り返りを書くのに毎回苦労する

といった悩みも多い領域です。

生成AIは、「考えを言語化する」「案を複数出す」「整理して構造化する」ことが得意です。
ここでは、一般のビジネスパーソンがマーケティング・広報業務で活用しやすいプロンプト例を紹介します。

① ターゲット・ペルソナの整理

なんとなく「20〜40代向け」ではなく、「どんな状況のどんな人か」まで具体化すると、メッセージや施策が組み立てやすくなります。

プロンプト例

ラフなターゲット情報からペルソナを整理

あなたは〇〇株式会社のマーケティング担当です。
以下のラフなターゲット情報をもとに、代表的なペルソナを2〜3人分作成してください。

ペルソナごとに、
・基本情報(年齢・性別・職種・年収イメージなど)
・日常の行動パターン(平日・休日)
・抱えている課題・不満
・情報収集の方法(SNS・検索・友人の口コミなど)
・当社サービスを使うことで得たい価値
を整理してください。
[ここに想定ターゲットに関するメモを貼り付け]

既存顧客データから「よくいるタイプ」をまとめる

あなたはインサイドセールスチームのアナリストです。
以下に、最近成約した顧客10社分の情報(業種・企業規模・担当者の役職・決裁までの期間など)を記載します。
この情報をもとに、
・「よくある顧客タイプ」のパターン
・各タイプの特徴(予算感・意思決定プロセス・重視しているポイント)
・今後、優先して狙うべきタイプ
を整理してください。
[ここに顧客情報の一覧を貼り付け]

ペルソナを「比較」できる形に整理

あなたはプロダクトマーケティング担当です。
以下に3つのペルソナ案があります。
これらを比較検討するために、
・共通点
・違いが大きいポイント
・どのペルソナから優先的に攻めると良さそうか(理由付き)
を整理してください。
また、「3つをうまく統合したメインペルソナ案」があれば、提案してください。
[ここに3つのペルソナ案を貼り付け]

② メッセージ・キャッチコピー作成

「誰に・何を・どんな言葉で」伝えるかを決めるフェーズです。生成AIは言い回しのバリエーションを出すのが得意です。

プロンプト例

サービス紹介のキャッチコピー案を量産

あなたはコピーライターです。
以下のサービス説明を読み、Webサイトのファーストビューに載せるキャッチコピー案を10個作成してください。

条件:
・ターゲット:20〜30代のビジネスパーソン
・トーン:前向きで背中を押すイメージ、難しすぎない言葉
・文字数:15〜25文字程度

コピー案は箇条書きでお願いします。
[ここにサービス説明文を貼り付け]

ペルソナごとにメッセージを調整

あなたはマーケティング担当です。
以下の「サービスの価値の説明」を、

  1. 若手社員(入社1〜3年目)向け
  2. マネージャー職向け
    の2パターンに書き分けてください。

それぞれ、
・相手が「気にしがちなこと」に合わせて表現を変える
・専門用語はなるべく避ける
・メリットが一目で伝わるようにする
という点を意識してください。
[ここに元の説明文を貼り付け]

言い回しの「柔らかめ」「かため」を作り分ける

あなたは広報担当です。
以下の文章をもとに、
・社外向けに柔らかめのトーン
・プレスリリース向けのかためのトーン
の2種類に書き換えてください。

内容は変えず、語尾や表現をそれぞれの用途に合うように調整してください。
[ここに元の文章を貼り付け]

③ 施策設計(キャンペーン・集客導線)

単発のコピーだけでなく、「どのチャネルで、どんな流れで」情報を届けるかを設計する場面でも、生成AIは役立ちます。

プロンプト例

全体のマーケティング施策マップを作る

あなたはマーケティングマネージャーです。
以下の新サービスについて、「見込み顧客を集める〜申込につなげる」までの施策案を整理してください。

施策は、
・認知(知ってもらう)
・興味・検討(詳しく知ってもらう)
・申込・購入(行動してもらう)
の3段階に分け、各段階で
・チャネル(例:Webサイト、SNS、メール、セミナーなど)
・具体的な施策案
・簡単なKPI案
を提案してください。
[ここにサービス概要・ターゲット情報を貼り付け]

LP+SNS+メールの「導線」を整理

あなたはマーケティング担当です。
以下の前提にもとづき、
「SNS → LP → メール」の3ステップで見込み顧客を集める導線案を作成してください。

【前提】
・目的:無料体験への申込を増やしたい
・ターゲット:20〜40代のビジネスパーソン

それぞれのステップで、
・SNS投稿の役割とメッセージの方向性
・LPで伝えるべきポイント
・メールでフォローする内容(1〜3通分のシナリオ)
を整理してください。

キャンペーン案を「比較」できる一覧にする

あなたはプロモーション担当です。
以下に、チーム内で出たキャンペーン案が5つあります。
これらを、
・想定ターゲット
・必要な工数
・コスト
・期待できる効果
・リスク・懸念点
の項目で比較できる一覧に整理してください。
また、短期で実施しやすい案/中長期で育てていく案に分類してください。
[ここにキャンペーン案のメモを貼り付け]

④ コンテンツ制作(記事・LP・メルマガ・SNS)

「構成案を作ってもらう」「下書きを作ってもらう」用途で活用しやすい領域です。

プロンプト例

ブログ記事の構成案を出してもらう

あなたはオウンドメディア担当です。
テーマ「ビジネスパーソンのための効率的なリスキリングの始め方」で記事を書きたいと考えています。

・ターゲット:20〜40代の会社員
・目的:自社のリスキリング関連サービスへの関心を高める

この条件で、
・想定読者像の整理
・記事全体の見出し構成(H2・H3レベル)
・各見出しで書くべき要点
を提案してください。

LP(ランディングページ)のセクション構成とコピー案

あなたはWebマーケティング担当です。
以下のサービスのランディングページ(LP)を作成するにあたり、
・セクション構成
・各セクションの見出し案
・短い説明文(2〜3文)
を提案してください。

セクションには、
「ファーストビュー」「こんな悩みはありませんか?」「サービスの特徴」「お客様の声」「料金・プラン」「よくある質問」「申込ボタン付近の一言」
などを含めてください。
[ここにサービス概要・強み・ターゲット情報を貼り付け]

メルマガの本文たたき台

あなたはメールマーケティング担当です。
既存顧客向けに、新機能リリースのお知らせメルマガを送信します。
以下の情報をもとに、
・件名案を5つ
・本文の構成(導入/お知らせの詳細/メリット/行動を促す一文)
・本文のたたき台(500〜800文字程度)
を作成してください。
[ここに新機能の内容やリリース背景を貼り付け]

⑤ 効果検証・レポート作成

施策実行後の「振り返りレポート」も、構成や要点の整理をAIに手伝ってもらうことで、作業負担を軽減できます。

プロンプト例

キャンペーン振り返りレポートの構成と要約

あなたはマーケティング担当です。
以下は、先月実施したキャンペーンの結果データと簡単なメモです。

この情報をもとに、

  1. レポートの構成案(見出し)
  2. 各見出しごとの要約ポイント
  3. 経営層向けに共有すべき「結論と次のアクション」を3〜5点
    を整理してください。
    [ここにキャンペーン結果データとメモを貼り付け]

SNS運用レポートの「一枚サマリー」化

あなたはSNS担当です。
以下は、直近3ヶ月分のSNS運用データ(インプレッション数、エンゲージメント数、フォロワー増加数、投稿タイプ別の成績など)です。

このデータをもとに、上司に報告するための「1枚サマリー」を作成してください。

サマリーには、
・この3ヶ月の全体的な傾向
・うまくいっている点(再現したいポイント)
・うまくいっていない点(改善が必要なポイント)
・次の3ヶ月の方針案(3〜5つ)
を含めてください。
[ここにSNSデータを貼り付け]

マーケティング・広報における安全な活用のポイント

  • 数値・固有名詞は必ず自分でチェックする
    売上やCV数、社名・商品名などに誤りがあると、信頼に直結します。AIの出力はあくまで下書きと捉え、数字と固有名詞は必ず確認しましょう。
  • 機密情報・未公開情報の扱いに注意する
    価格戦略、未発表の企画内容、個別の顧客名などは、そのまま入力しない工夫も重要です。自社の情報セキュリティポリシーに従って利用してください。
  • 「AIが言っているから正しい」と思わない
    市場トレンドや競合情報などは、AIの出力だけを鵜呑みにせず、必要に応じて一次情報(公式サイト、統計資料など)を確認しましょう。
  • ブランドトーンとの整合性を最後に必ず調整する
    自社のブランドボイス(カジュアル/フォーマル、フレンドリー/クールなど)に沿うように、語尾や言い回しを微調整するのは人の役割です。
  • アイディアは「材料」として使う
    AIが出したコピーや企画案をそのまま採用するのではなく、チームの議論のたたき台・ブレストの材料として活用すると、クリエイティブの質が上がります。

問題

問題1 新サービスLPの構成とコピー案

あなたは〇〇株式会社のマーケティング担当です。
新しくローンチする「ビジネスパーソン向けオンラインタイムマネジメント講座」のランディングページ(LP)を作成することになりました。

前提条件は次の通りです。

  • ターゲット:20〜40代の会社員(在宅勤務・ハイブリッド勤務が多い)
  • 課題感:
    • 仕事に追われて自分の時間がない
    • タスク管理がうまくいかず、いつも締切ギリギリになる
    • 「時間の使い方」を体系的に学んだことがない
  • 講座の特徴:
    • 1回15分の短い動画レッスン
    • ワークシート付きで、実務にすぐ落とし込める
    • 受講者の事例が豊富

この状況を踏まえ、生成AIにLPの構成案とコピー案を作成してもらうためのプロンプトを作成してください。

解答プロンプト例

あなたは〇〇株式会社のマーケティング担当です。
新サービス「オンラインタイムマネジメント講座」のランディングページ(LP)を作成するにあたり、構成案と主要コピー案を作ってください。

【サービス概要】
・対象:20〜40代の会社員(在宅勤務やハイブリッド勤務が多い)
・悩み:仕事に追われて自分の時間がない/タスク管理がうまくいかない/時間の使い方を体系的に学んだことがない
・講座の特徴:1回15分の短い動画レッスン/ワークシート付きで実務にすぐ活かせる/受講者の事例が豊富

【LPに含めたいセクション】

  1. ファーストビュー(キャッチコピー・サブコピー・ボタン文言)
  2. 「こんな悩みはありませんか?」(ターゲットの課題を箇条書き)
  3. 講座の特徴(3〜5つ)
  4. 受講後に得られる変化・メリット
  5. 受講者の声(例文でOK)
  6. 受講の流れ
  7. 料金・プラン
  8. よくある質問(3〜5個)
  9. 最後の一押しとなるメッセージと申込ボタン付近の一言

各セクションごとに、
・見出し案
・短い説明文(2〜3文程度)
・必要があれば箇条書き
を提案してください。

トーンは、忙しいビジネスパーソンの背中をそっと押す、前向きで分かりやすい表現にしてください。

生成AIの回答例

1. ファーストビュー

  • 見出し案
    • 「時間に追われる毎日から、時間を味方にする毎日へ。」
  • サブコピー案
    • 「1日15分のオンライン講座で、タスクに振り回されない働き方を身につけませんか。」
  • ボタン文言
    • 「無料でカリキュラムを見る」
    • 「今すぐ講座の詳細を見る」

2. こんな悩みはありませんか?

  • 説明文
    • 「タイムマネジメントの悩みは、人にはなかなか相談しづらいもの。こんなモヤモヤを抱えていませんか?」
  • 箇条書き
    • 気づけば毎日、会議とチャット対応で1日が終わっている
    • やるべきことは分かっているのに、手をつける時間がない
    • いつも締切ギリギリで、精神的に追い込まれがち
    • 「自分の時間」は後回しになりがちで、疲れがたまる一方

3. 講座の特徴

  • 見出し
    • 「忙しくても続けられる、3つのポイント」
  • 箇条書き
    • 1回15分の動画レッスン:通勤時間や休憩時間にも学べる短さ
    • 実務直結のワークシート:明日からのスケジュールにそのまま落とし込める
    • 受講者のリアル事例:同じような状況のビジネスパーソンが、どう変わったかを紹介

…といった形で、他のセクションも同様に提案。

問題2 新機能リリースのプレスリリース骨子作成

あなたは〇〇株式会社の広報担当です。
自社のSaaSプロダクトに「AIによる自動レポート機能」が追加されることになり、プレスリリースを出す予定です。

前提条件は次の通りです。

  • 対象プロダクト:中小企業向け業務管理SaaS
  • 新機能の概要:
    • 日次・週次の業務データを自動集計
    • AIがポイントを要約し、グラフ付きレポートを自動作成
    • 経営者やマネージャーが「今、押さえるべき数字」を一目で確認できる
  • 目的:
    • 既存ユーザーへのアップデート告知
    • 新規見込み顧客へのアピール
    • メディアに取り上げてもらうきっかけづくり

この状況を踏まえ、生成AIに「プレスリリースの骨子」を作成させるためのプロンプトを作ってください。

解答プロンプト例

あなたは〇〇株式会社の広報担当です。
当社の中小企業向け業務管理SaaSに追加される「AI自動レポート機能」に関するプレスリリースの骨子を作成してください。

【新機能の概要】
・日次・週次の業務データを自動集計
・AIがポイントを要約し、グラフ付きレポートを自動作成
・経営者やマネージャーが「今、押さえるべき数字」を一目で確認できる

【プレスリリースの目的】
・既存ユーザーへのアップデート告知
・新規見込み顧客へのアピール
・メディア掲載のきっかけづくり

プレスリリースの構成として、少なくとも以下の項目を含めてください。

  1. タイトル案
  2. リード文(3〜5行程度)
  3. 新機能リリースの背景(市場動向やユーザーの課題)
  4. 新機能の詳細(できること・特徴)
  5. 導入メリット(経営者・マネージャーそれぞれの視点)
  6. 提供開始日・料金に関する情報
  7. 今後の展望(今後追加を検討している機能など)

ビジネスメディアやIT系メディアの記者が読みやすいよう、過度に宣伝調にならない落ち着いたトーンで骨子を作成してください。

生成AIの回答例

1. タイトル案

  • 「中小企業向け業務管理SaaS『〇〇』、AIが自動で要点をまとめるレポート機能を提供開始」
  • 「“見るべき数字”を自動抽出。〇〇、AI自動レポート機能で中小企業の意思決定を支援」

2. リード文(例)

  • 〇〇株式会社(本社:△△、代表取締役:□□)が提供する中小企業向け業務管理SaaS「〇〇」は、日次・週次で蓄積される業務データをもとに、AIが自動で要点を要約し、グラフ付きレポートを生成する「AI自動レポート機能」を〇月〇日より提供開始します。本機能により、経営者やマネージャーは、毎日の集計作業に時間をかけることなく、「今、押さえるべき数字」を短時間で把握できるようになります。

3. 背景

  • 中小企業では、限られた人員で売上・案件・工数などの数値管理を行う必要がある一方、Excelや複数ツールからのデータ集計に多くの時間が割かれている
  • 多忙な経営者・マネージャーほど、レポート作成に時間をかけられず、「重要な数字を見逃してしまう」リスクがある
  • こうした課題を受け、「データの集計・整理」にかかる負担を減らし、「数字を見て意思決定する時間」を増やすことを目的として新機能を開発

…というように、各項目の骨子を整理していく。

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