企画・アイデア創出

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企画・アイデア創出

新規事業、サービス改善、キャンペーン企画、社内施策など、「企画アイディアを出す仕事」は多くのビジネスパーソンが日常的に行っています。
ただ、

  • そもそも発想のきっかけが思いつかない
  • 自分のアイディアがパターン化してしまう
  • 「とりあえず思いつき」で終わり、深掘りができない

といった悩みもよくあります。

生成AIは、「ゼロから考える負荷を下げる」「視点を増やす」「アイディアを整理・比較する」という点で、とても相性が良いツールです。
ここでは、ビジネスシーンでよくある企画アイディア出しを想定したプロンプト例を紹介します。

① 新規サービス・プロダクトのアイディア出し

ぼんやりしたテーマしかない段階でも、生成AIに「ターゲット・課題・方向性」を伝えることで、多数のアイディア候補を素早く出せます。

プロンプト例

新規サービスのたたき台アイディア出し

あなたは〇〇株式会社の新規事業担当です。
「働く20〜30代向け、スキマ時間で自己投資ができるオンラインサービス」をテーマに、新規サービスのアイディアを出してください。

条件は次の通りです。
・ターゲット:都市部で働く20〜30代会社員
・ニーズ:スキマ時間で学びたい/将来のキャリアに不安がある/でも忙しくて腰を据えた学習時間は取りにくい
・ビジネスモデル:サブスクリプション(月額課金)を想定

以下の項目を含めたアイディアを、5案出してください。

  1. サービス名(仮でOK)
  2. 一言で言うとどんなサービスか
  3. 具体的な機能・特徴(3〜5個)
  4. 他社サービスとの差別化ポイント

「視点を変えた」アイディアを出してもらう

あなたは新規事業のブレーンです。
以下の前提条件にもとづき、「少し変わった切り口」の新規サービスアイディアを3案考えてください。

【前提条件】
・テーマ:ビジネスパーソンの学び直し(リスキリング)
・既にあるよくあるサービス:動画学習プラットフォーム、オンライン資格講座など

そのうえで、
・「場所」に着目したアイディア
・「仲間・コミュニティ」に着目したアイディア
・「ゲーム性・楽しさ」に着目したアイディア
の3つの視点から、それぞれ1案ずつ出してください。
各アイディアについて、「コンセプト」「特徴」「ビジネスパーソンが嬉しい理由」を簡潔に説明してください。

アイディアのラフを具体化してもらう

以下は、私が考えた新サービスのラフアイディアです。
これをもとに、事業企画書に書けるレベルまで具体化してください。

【ラフアイディア】
・忙しいビジネスパーソン向けの「5分で読める業界ニュース+解説」アプリ
・自分の業界と興味に合わせてニュースが届く
・AIが要約とポイント解説をつけてくれる

これをもとに、

  1. サービスの概要(1〜2段落)
  2. ターゲットユーザーの具体的なペルソナ
  3. 利用シーン・利用フロー
  4. 競合との差別化ポイント
    を整理してください。

② 既存サービス・業務の改善アイディア

「ゼロから新しいこと」だけでなく、「今あるサービスや業務をどう良くするか」という改善企画にも、生成AIは有効です。

プロンプト例

既存サービスの改善点を洗い出す

あなたは〇〇株式会社のプロダクトマネージャーです。
以下に、当社が提供している既存サービスの概要と、最近のユーザーの声を記載します。
この情報をもとに、
・ユーザー視点で見た課題
・改善アイディア(UI/機能/料金/サポートなど観点別)
・すぐに着手できる「小さな改善」と、中長期で検討する「大きな改善」の候補
を整理してください。
[ここにサービス説明とユーザーの声を貼り付け]

社内業務フローの改善アイディア出し

あなたは社内業務改善プロジェクトのメンバーです。
以下の「現状の業務フロー」と「困りごと」のメモを読んだうえで、
・ムダ・ムリ・ムラが発生しているポイント
・改善の方向性(やめる/減らす/自動化する/まとめる など)
・改善アイディア候補(簡単なものを5〜10個)
を列挙してください。
また、各アイディアについて「効果の大きさ(大・中・小)」「実現のしやすさ(易・中・難)」も簡単に付けてください。
[ここに業務フローと課題メモを貼り付け]

ユーザー体験(UX)改善の観点出し

あなたはUXデザイナーのアシスタントです。
以下のサービスのユーザー体験(UX)を改善するための観点を整理してください。

  1. 初めて使うユーザーが戸惑いそうな点
  2. 継続利用を邪魔していそうな点
  3. 「嬉しい驚き」や「使っていて楽しい」と感じる要素を追加できそうな部分

観点ごとに箇条書きで整理し、その後、改善アイディア候補を3〜5個ずつ提案してください。
[ここにサービスの画面イメージや説明テキストを貼り付け]

③ マーケティング・キャンペーン企画のアイディア出し

プロモーションやキャンペーンは、「ターゲット」「目的」「チャネル」を指定すると、生成AIが多様な案を出してくれます。

プロンプト例

キャンペーン企画のアイディアを複数パターンで

あなたは〇〇株式会社のマーケティング担当です。
新しくリリースする「ビジネスパーソン向けオンライン英会話サービス」の認知を広げるためのキャンペーンアイディアを出してください。

条件は次の通りです。
・ターゲット:20〜40代のビジネスパーソン
・予算:広告費は大きく使えないため、SNSや既存顧客の口コミを活かしたい
・目的:まずはサービスの存在を知ってもらい、無料体験につなげること

以下の観点ごとに、2〜3案ずつアイディアを出してください。

  1. SNSキャンペーン(X/Instagramなど)
  2. 既存顧客を活かした紹介キャンペーン
  3. 企業向けに刺さるタイアップ施策

「どのチャネルで何をするか」を整理してもらう

あなたはマーケティングプランナーです。
以下のキャンペーンテーマにもとづき、
「どのチャネルで」「どのような企画」を打つかを整理してください。

【キャンペーンテーマ】
・働きながら学び直しをする人を応援する「リスキリング応援月間」

チャネルは、
・自社サイト
・メールマガジン
・SNS(X・Instagram)
・ウェビナー
の4つを想定し、それぞれ
・具体的な企画案
・想定するターゲット
・期待される効果
を簡潔に記載してください。

「アイディアを深掘りするための質問」を出してもらう

あなたはマーケティングディレクターです。
以下のキャンペーンアイディアを実現可能な企画に落とし込むために、「検討すべき質問リスト」を作成してください。

【アイディア概要】
・受講履歴をもとに、ユーザーごとに「学びの軌跡レポート」を自動生成し、SNSでシェアできる機能を使ったキャンペーン

このアイディアを具体化するうえで、
・マーケティング視点
・プロダクト開発視点
・法務・セキュリティ視点
の3つの視点から、それぞれ5〜7個の「検討すべき質問」を出してください。

④ 社内施策・働き方改善アイディア

働きやすさや組織文化に関する企画も、生成AIに「現状」と「目指したい状態」を伝えることで、多くのヒントが得られます。

プロンプト例

社内コミュニケーション活性化のアイディア

あなたは〇〇株式会社の人事担当です。
以下の現状を前提に、「社内コミュニケーションを活性化するための施策アイディア」を10個提案してください。

【現状】
・リモートワークと出社が混在するハイブリッド勤務
・オンライン会議は多いが、雑談や部署を超えた交流が少ない
・若手社員が、他部署の先輩と話す機会がほとんどない

アイディアは、
・コストをあまりかけずに始められるもの
・制度として整えるもの
の2種類に分けて提示してください。

働き方改善のアイディア整理

あなたは働き方改革プロジェクトのメンバーです。
以下の課題感をもとに、「働き方改善アイディア」を整理してください。

【課題】
・会議が多く、個人作業の時間が足りない
・メールやチャットへの即レス文化が強く、集中しにくい
・メンバーによっては残業が偏っている

これらを踏まえ、

  1. ルール・運用の見直しで改善できそうなこと
  2. ツール導入・設定見直しで改善できそうなこと
  3. マインドセット・文化として時間をかけて変えていくべきこと
    の3つに分けて、各3〜5個ずつアイディアを出してください。

「小さなトライアル施策」を考えてもらう

あなたは人事・総務部の担当者です。
働き方や社内制度をいきなり大きく変えるのではなく、「まずは小さく試せるトライアル施策」のアイディアを10個出してください。

条件:
・1〜3ヶ月程度で実験できること
・特定の部署や少人数チームから試せること
・成功したら全社展開も検討できる内容であること

各アイディアについて、
・施策の概要
・どんな効果を検証したいか
・実験規模(何人/どれくらいの期間)
を簡潔に記載してください。

企画アイディア創出における安全・効果的な活用のポイント

  • 最初に「テーマ」と「制約条件」を必ず伝える
    予算・期間・ターゲットなどの制約を伝えるほど、現実的なアイディアが出やすくなります。「何でもいいからアイディアを出して」よりも、「◯◯向けに、予算△△以内で」のほうが有効です。
  • 量を出すフェーズと、絞るフェーズを分ける
    まずは生成AIに「数をたくさん出してもらう」→その後「良さそうな案だけを深掘りしてもらう」と段階を分けると、検討がしやすくなります。
  • 自社の価値観・ブランドに合うかは人が判断する
    AIが出すアイディアの中には、自社のブランドイメージや倫理観に合わないものも含まれます。「発想の材料」として扱い、採用するかどうかは必ず人間側で判断してください。
  • アイディアをそのまま外部に出さない
    生成AIから出てきたアイディアを、そのまま「当社オリジナル」として外部発信するのは避けましょう。自社の知見や現場の声を組み合わせて、オリジナルの企画に昇華させるひと工夫が重要です。
  • 機密情報や未公開情報の扱いに注意
    企画段階では、価格・戦略・提携先候補など、外部に出すべきでない情報も扱います。社内ルールに従い、必要に応じて匿名化・抽象化してからAIに入力してください。

問題

問題1 新規オンラインサービスの企画アイディア出し

あなたは〇〇株式会社の新規事業担当です。
「忙しい子育て世代のビジネスパーソン向けに、時間を有効活用できるオンラインサービス」をテーマに、新規サービスのアイディアを出したいと考えています。

前提条件は次の通りです。

  • ターゲット:小学生〜中学生の子どもがいる30〜40代の会社員
  • 課題感:仕事と家庭で忙しく、自分の時間が取りにくい/情報は多いが、何をやればいいか分からない
  • サービスの方向性:
    • 家事・育児の負担を軽くする
    • 自分の時間の質を高める
    • 将来のキャリア不安を減らす

この状況を踏まえ、生成AIにアイディア出しを依頼するためのプロンプトを作成してください。

解答プロンプト例

あなたは〇〇株式会社の新規事業担当です。
「忙しい子育て世代のビジネスパーソン向けに、時間を有効活用できるオンラインサービス」をテーマに、新規サービスのアイディアを出してください。

【ターゲット】
・小学生〜中学生の子どもがいる30〜40代の会社員
・共働きで、仕事と家庭の両立に日々追われている

【解決したい課題】
・自分の時間がほとんど取れない
・情報はたくさんあるが、何から手をつければいいか分からない
・家事・育児・仕事に追われ、将来のキャリアやお金について不安を感じている

上記を前提に、以下の項目を含むサービスアイディアを5案出してください。

  1. サービス名(仮で構いません)
  2. 一言で言うとどんなサービスか(30〜50文字程度)
  3. 具体的な機能・特徴(3〜5個)
  4. 利用者が感じられるメリット(「時間」「心の余裕」「キャリア・お金」の観点から)

現実的に実現できそうなアイディアを中心に、できるだけ具体的に書いてください。

生成AIの回答例

アイディア例1:TimeEase(タイムイーズ)

  • 一言:忙しい子育て世代の「1日24時間の使い方」を一緒に設計する、時間コーチングアプリ
  • 具体的な機能・特徴
    • 平日のタイムログを簡単に記録できる(テンプレート入力)
    • AIが「やめてもよさそうな時間」「まとめられそうな家事時間」を提案
    • 家族のスケジュールもざっくり登録し、無理のない「自分時間」を自動でブロック
    • 似た境遇のユーザーの「タイムテーブル事例」を閲覧できる
  • 利用者のメリット
    • 「なんとなく忙しい」が「どこに時間を使っているか」が見える化される
    • 無理な頑張りではなく、「やらないことを決める」ことで時間を生み出せる
    • 自分時間を週◯時間確保できる目処が立ち、精神的な余裕が生まれる

(他4案も同様のフォーマットで提示)

問題2 社内アイディアソンのテーマ設定とお題づくり

あなたは〇〇株式会社の人事・企画担当です。
社員から新しい企画アイディアを集める「社内アイディアソン」を開催することになりました。

目的は、

  • 現場目線のアイディアを幅広く集める
  • 社員同士が部署を超えて交流するきっかけをつくる
  • 将来の新規事業や業務改善につながるタネを見つける

ことです。

このイベントの「テーマ案」と「お題(参加者に投げかける問い)」を、生成AIに案出ししてもらいたいと考えています。

生成AIに指示するためのプロンプトを作成してください。

解答プロンプト例

解答プロンプト例

あなたは〇〇株式会社の人事・企画担当です。
社員参加型イベント「社内アイディアソン」を企画しており、イベントのテーマ案と、お題(参加者に投げかける問い)を考えたいと考えています。

【アイディアソンの目的】
・現場目線のアイディアを幅広く集める
・部署を超えた交流のきっかけをつくる
・将来の新規事業や業務改善につながるタネを見つける

上記を踏まえ、

  1. イベントのテーマ案を5つ(例:「◯◯」な働き方をつくろう、など)
  2. 各テーマに対して、参加者に投げかける「お題となる問い」を3つずつ
    を提案してください。

お題の問いは、
・「現状の不満・違和感」から発想できるもの
・「こうなったらいいのに」という理想像から発想できるもの
の両方を含めてください。
ビジネスパーソンが「自分ごと」として考えやすい、シンプルな日本語で書いてください。

生成AIの回答例

テーマ案1:「もっとラクに・もっとスマートに働ける会社をつくろう」

  • お題の問い例
    • 毎日の仕事の中で、「これは正直ムダだよな」と感じる時間や作業は何ですか?どう変わったら理想的ですか?
    • 「これが自動化・省略できたら、週に◯時間は浮く」と思う業務はありますか?
    • 自分やチームの働き方が、1年後にどんなふうに変わっていたら「ラクになった」と言えますか?

テーマ案2:「お客様にもっと喜ばれる瞬間を増やすには?」

  • お題の問い例
    • 最近、お客様から「ありがとう」と言われた瞬間はどんな場面でしたか?それを仕組み化できますか?
    • 逆に、お客様に申し訳ない気持ちになった場面はどんなときでしたか?その原因を減らすアイディアは?
    • 「もし予算や権限があったら、お客様にこんな新しい価値を届けたい」という妄想アイディアはありますか?
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